米国の債券利回りが7年ぶりの高水準に上昇
長期金利が1.240%まで上昇
アメリカの国債利回りが1月13日、7年ぶりの高水準に上昇しました。長期金利の指標となる10年物国債利回りは、前日比0.045%上昇の1.240%を記録しました。これは2015年3月以来の高水準です。
要因となる米国の経済指標の改善
債券利回りの上昇は、米国経済の改善に対する市場の期待の高まりが背景にあります。1月12日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は、2022年10月以来の低水準となり、インフレがピークアウトに向かっていると示唆しています。また、1月13日に発表された小売売上高も予想を上回るプラス成長となり、経済が回復軌道にあることがうかがえます。
FRBによる利上げ継続の思惑
経済指標の改善を受け、市場では米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続すると予想されています。FRBはインフレ抑制のために過去1年間に8回の利上げを実施しており、今後も利上げを継続する方針を示しています。利上げ継続の思惑から、債券利回りが上昇しています。
日本との金利差拡大の影響
米国の債券利回りの上昇は、日本との金利差拡大につながっています。日本の10年物国債利回り(現在約0.5%)との差は、0.7%まで拡大しました。金利差の拡大は、円安ドル高要因となる可能性があります。
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