倒産件数の動向
全国企業倒産状況
2024年10月の全国企業倒産は909件、負債総額は2,096億円でした。件数・負債額ともに前年同月を下回りましたが、月としては2021年12月以来の900件を上回る高水準となりました。
負債額の推移
過去最高水準を記録
2024年の全国企業倒産における負債総額は、過去最高水準を記録しました。特に、10月の負債総額は2,096億円と、前年同月の1,557億円から大幅に増加しました。これは、大規模企業の倒産が相次いだことが影響しているとみられます。
建設業の動向
27カ月ぶりの前年割れ
建設業の8月の倒産は27カ月ぶりに前年同月を下回りました。また、件数も前年同月比で17.6%減少し、2020年6月以来の低水準となりました。これは、公共投資の拡大や資材価格の下落が影響した可能性があります。
学習塾の動向
件数・負債額が過去最多
2024年の学習塾の倒産は、件数・負債額ともに過去最多を記録しました。少子化と競争の激化が、淘汰を加速させているとみられます。九州・沖縄地方では、福岡市の学習塾が過去最高額の負債で倒産しました。
今後の展望
倒産件数の増加が予想
景気低迷や原材料価格の高騰が続くと、今後も倒産件数は増加すると予想されます。特に、小規模企業や、ウクライナ情勢や円安の影響を受けやすい業種での倒産が増加する可能性があります。
参考サイト