経済トレンドを読み解く
インフレの勢い後退
アメリカの消費者物価指数(CPI)上昇率は、2022年6月の9.1%をピークに鈍化傾向が続いています。2023年1月には6.4%まで低下し、2%の目標に向けて着実に進捗しています。このインフレ鈍化は、FRBの積極的な利上げと世界的な景気減速が要因とされています。
利上げペースの減速
FRBはインフレ抑制のため、2022年3月から利上げを実施してきました。しかし、インフレが鈍化し始めたことを受け、2023年初旬から利上げペースを減速させています。2月には0.25%の利上げにとどまり、今後も段階的な利上げが予想されています。利上げペースの減速は、経済成長を抑制しながらも、インフレとのバランスを図ることを目的としています。
株価の堅調な推移
インフレ鈍化と利上げペースの減速を受け、株式市場は堅調な推移を見せています。S&P500種株価指数は2023年に入ってから約10%上昇し、過去最高値を更新しています。投資家は、インフレが制御され、経済成長が持続すると見込んでいます。
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