いすみ鉄道の現状と今後の展望(2025年5月)
いすみ鉄道の現状
いすみ鉄道は、千葉県を走るローカル線として、地域住民の足としてだけでなく、観光資源としても重要な役割を担っています。しかし、2024年10月に発生した脱線事故の影響で、一部区間が長期運休となっており、通学や大型連休の移動に影響が出ています。復旧の見通しは立っておらず、地域住民や観光客にとって大きな懸念事項となっています。
キハ52形車両の引退
長年いすみ鉄道で活躍してきた旧国鉄時代の貴重な車両、キハ52形が、2025年5月をもって引退することになりました。老朽化が進み、全般検査を通さずに引退となるため、ラストランイベントが開催され、多くの鉄道ファンが別れを惜しみました。引退イベントでは、臨時急行代行バスが運行され、普段とは異なる形で鉄道の旅を楽しむことができました。
写真展「美しい房総」の開催
そごう千葉店では、写真展「美しい房総」が開催され、いすみ鉄道と菜の花畑の風景など、房総半島の美しい自然や風景を捉えた24点の写真が展示されました。写真展は、地域観光の魅力を発信する一環として開催され、多くの来場者が訪れました。
ファンの惜しむ声と引退イベント
いすみ鉄道のキハ52形引退イベントには、多くの鉄道ファンが駆けつけ、「大したもの」といった賞賛の声が上がりました。長年活躍してきた車両への感謝の気持ちを込めて、ファンたちはカメラを片手に最後の雄姿を写真に収めました。引退は惜しまれるものの、その功績は語り継がれていくでしょう。
今後のいすみ鉄道
脱線事故からの復旧、キハ52形の引退など、課題も多いですが、いすみ鉄道は地域に根ざした鉄道として、これからも観光資源としての価値を高めていくことが期待されます。写真展の開催など、新たな取り組みも積極的に行われており、地域活性化への貢献が期待されます。今後のいすみ鉄道の動向に注目していきたいところです。
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