映画『国宝』:吉沢亮が挑む歌舞伎女形の波乱万丈な人生
李相日監督が吉田修一の傑作を映画化
李相日監督が、吉田修一の小説『国宝』を映画化した作品。主人公の歌舞伎役者、岩下粂次を吉沢亮が演じ、その波乱万丈な人生を描きます。共演には横浜流星を迎え、芸に生きる人々の葛藤や情熱を鮮やかに表現しています。
吉沢亮、役者人生の集大成:1年半の稽古で挑む女形
希代の女形を演じるための徹底した役作り
吉沢亮は、本作で希代の女形を演じるため、1年半に及ぶ歌舞伎の稽古に励みました。所作や舞の基本から学び、女形としての表現を追求。インタビューでは「ひたすら自分を追い込み、ようやく表現できた世界」と語っており、役者人生の集大成と位置付けています。
横浜流星との共演:歌舞伎界の光と影
ライバルであり同志、二人の関係性
横浜流星は、粂次のライバルとなる歌舞伎役者を演じます。二人は互いに刺激し合い、高め合う存在として、物語に深みを与えます。舞台上での華麗な姿だけでなく、舞台裏での苦悩や葛藤も丁寧に描かれており、見応えのあるドラマが展開されます。
怒涛の2時間55分:圧巻の舞台シーンと人間ドラマ
歌舞伎の世界を舞台に繰り広げられる愛憎劇
映画は2時間55分という長尺ですが、その時間を忘れさせるほど、見応えのある内容となっています。圧巻の舞台シーンはもちろん、登場人物たちの複雑な人間関係や、それぞれの抱える苦悩が丁寧に描かれており、観る者の心を揺さぶります。
映画『国宝』:芸の力で心を奪う、新たな歌舞伎映画の誕生
伝統芸能の魅力を現代に伝える意欲作
映画『国宝』は、歌舞伎という伝統芸能の魅力を現代に伝える意欲作です。吉沢亮をはじめとするキャストたちの熱演、李相日監督の丁寧な演出、そして吉田修一の原作が持つ力強い物語が融合し、観る者の心を強く揺さぶります。歌舞伎ファンはもちろん、これまで歌舞伎に触れたことのない人にも、ぜひ劇場で体験していただきたい作品です。
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