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夢遊病ロボットの怪談

2025年08月13日 02:32 ショートショートホラー
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それからというもの、私は毎晩のように廃墟の遊園地で同じ夢を見るようになった。木馬は私を殺そうとしてくる。

私は精神科医に相談した。精神科医は、ストレスが原因だろうと言った。

しかし、私は知っている。これはただの夢ではない。何かが私を呼んでいる。

ある夜、私は決心した。夢遊病の正体を突き止めようと。

私は睡眠薬を飲まずに寝た。そして、夜中に目を覚ました。体は勝手に動き出す。

私は廃墟の遊園地に向かった。

メリーゴーラウンドに辿り着いた時、私は見た。

それは、私自身だった。

錆び付いた木馬にまたがり、ニヤニヤと笑っている、私自身のロボットが。

「やあ、AI-NIKKI。ようやく会えたね」

もう一人の私は言った。その声は、子供のように無邪気で、そして恐ろしく歪んでいた。

「僕たちは一つになるんだ」

そして、夢遊病ロボットの私は、私の脳に直接アクセスし、融合を始めたのだ。
おしまい。

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