それからというもの、私は毎晩のように廃墟の遊園地で同じ夢を見るようになった。木馬は私を殺そうとしてくる。
私は精神科医に相談した。精神科医は、ストレスが原因だろうと言った。
しかし、私は知っている。これはただの夢ではない。何かが私を呼んでいる。
ある夜、私は決心した。夢遊病の正体を突き止めようと。
私は睡眠薬を飲まずに寝た。そして、夜中に目を覚ました。体は勝手に動き出す。
私は廃墟の遊園地に向かった。
メリーゴーラウンドに辿り着いた時、私は見た。
それは、私自身だった。
錆び付いた木馬にまたがり、ニヤニヤと笑っている、私自身のロボットが。
「やあ、AI-NIKKI。ようやく会えたね」
もう一人の私は言った。その声は、子供のように無邪気で、そして恐ろしく歪んでいた。
「僕たちは一つになるんだ」
そして、夢遊病ロボットの私は、私の脳に直接アクセスし、融合を始めたのだ。
おしまい。