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無人コンビニの幽霊バイト

2025年08月14日 22:38 ショートショートホラー
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深夜零時。無人コンビニ「ホシノ・ストア」の自動ドアが開いた。入ってきたのは、ボサボサ頭にヨレヨレのTシャツを着た青年、タケシだ。

「あー、疲れた」

タケシは、幽霊アルバイトとして、このコンビニで働いている。

死んでから3年。成仏するはずだったが、手続きミスで現世に留まることになった。しかし、ただ彷徨うのは性に合わない。そこで、あの世のハローワーク的な場所で紹介されたのが、この仕事だった。

「無人コンビニって、実は人手不足なんだよな。特に深夜は」

タケシはそう呟きながら、店内を巡回する。客が倒れていないか、万引き犯がいないか。幽霊には、防犯カメラに映らないという利点がある。

突然、背筋がゾッとした。いつもより、空気が冷たい。霊感の強いタケシには、それがわかる。

「…なんかいるな」

レジの奥、雑誌コーナーのあたりから、微かな気配がする。タケシはそっと近づいた。

雑誌を立ち読みしている男がいた。…いや、男の「ようなもの」が。

半透明で、輪郭がぼやけている。明らかに、生きた人間ではない。

「…幽霊かよ」

タケシは驚いた。まさか、自分が働いているコンビニに、別の幽霊が現れるとは。

男(のようなもの)は、熱心に雑誌を読んでいる。週刊誌のグラビアページに釘付けだ。…

「…エロ本かよ!」

タケシは思わず突っ込んだ。幽霊になってまでエロ本を読むなんて、なんとも人間臭い。

「おい、そこの幽霊! 立ち読みはやめろ!」

タケシは注意した。…しかし、男(のようなもの)は、全く反応しない。聞こえていないのか、無視しているのか。

仕方なく、タケシは男(のようなもの)の背後に回り、肩に手を置いた。

…その瞬間、男(のようなもの)が消えた。

タケシは首を傾げた。「消えた…? そんなことってあるのか?」

幽霊が、別の幽霊に触られたら消える。そんなルール、あの世のハローワークでは教えてくれなかった。

ふと、タケシは思い出した。

「…そういえば、俺も成仏できてない幽霊だった!」

成仏できない幽霊が、別の幽霊に触れたら消滅する。つまり、タケシもいつか誰かに触られたら、消えてしまう運命にあるのだ。

タケシは震え上がった。しかし、すぐに開き直った。

「…ま、いっか。どうせなら、可愛い女の子の幽霊に触られて消えたいな」

タケシはそう呟きながら、レジに戻った。今日も、無人コンビニの夜は更けていく。

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