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猫の集会、秘密の儀式

2025年08月14日 23:02 ショートショートホラー
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猫の集会、秘密の儀式

夜中に目が覚めた。決まって午前三時。妙な時間だ。別に幽霊を見たわけでも、金縛りにあったわけでもない。ただ、目が覚めるだけ。最初は気にも留めなかった。しかし、それが一週間も続くと、さすがに気になり始めた。

ある夜、いつものように午前三時に目が覚めた。静まり返った部屋に、微かに何かの音が聞こえる。最初は気のせいかと思ったが、耳を澄ませてみると、確かに何かの音がする。それは、遠くから聞こえるような、かすかな話し声だった。

好奇心に駆られた私は、音の出所を探すことにした。家の中を歩き回り、耳を澄ませる。すると、その音は、窓の外から聞こえてくることに気づいた。窓を開けて外を見てみると、そこには信じられない光景が広がっていた。

庭に、猫が集まっていた。それも尋常ではない数だ。ざっと数えても五十匹はいるだろうか。猫たちは皆、静かに座り込み、何やら話し込んでいるようだった。正確には、猫語でニャーニャー言っているだけなのだが、私にはそれがまるで人間の言葉のように聞こえた。

猫たちは、円を描くように座り、その中心には、古びた石碑のようなものが置かれていた。石碑には、奇妙な模様が刻まれており、月の光に照らされて不気味に輝いていた。猫たちは、その石碑に向かって、何やら祈るようにニャーニャーと鳴いていた。

私は、猫たちの集会を、息を潜めて観察した。一体何をしているのだろうか。ただの集まりではない。何か、秘密の儀式のようなものが行われているような気がした。私は、猫たちの行動に、目が釘付けになった。

儀式は、静かに、しかし着々と進行していた。猫たちは、順番に石碑に近づき、何かを捧げるように、ニャーニャーと鳴いた。そして、石碑に頭を下げ、円の中に戻っていく。その様子は、まるで何かの宗教儀式のようだった。

私は、猫たちが一体何を捧げているのか、気になった。石碑に近づいてみると、そこには、ネズミや鳥の死骸が置かれていた。猫たちは、これらの死骸を捧げ物として、石碑に捧げていたのだ。

私は、その光景を見て、ゾッとした。猫たちは、一体何のために、こんな儀式を行っているのだろうか。そして、この石碑は、一体何なのだろうか。私は、猫たちの秘密に触れてしまったような気がして、恐怖を感じた。

儀式が終わると、猫たちは、一斉に立ち上がり、どこかへ消えていった。庭には、石碑と、捧げ物の死骸だけが残されていた。私は、恐る恐る石碑に近づき、その模様をよく見てみた。

模様は、古代文字のようなもので、私には全く理解できなかった。しかし、何となく、それが恐ろしい意味を持っているような気がした。私は、石碑に触れるのをためらったが、好奇心には勝てなかった。思い切って、石碑に手を触れてみた。

その瞬間、私の頭の中に、奇妙な映像が流れ込んできた。それは、太古の昔、人間が猫を神として崇めていた時代の映像だった。猫たちは、人間から貢ぎ物を受け、その代わりに、人間を守っていた。しかし、ある時、人間は猫を裏切り、神としての地位を奪った。猫たちは、そのことを恨み、いつか人間を滅ぼそうと企んでいたのだ。

映像は、そこで途絶えた。私は、石碑から手を離し、地面にへたり込んだ。猫たちの儀式は、人間に対する復讐の儀式だったのだ。猫たちは、今もなお、人間を滅ぼす機会をうかがっているのだ。

私は、その夜以来、猫を見る目が変わってしまった。以前は可愛いと思っていた猫たちが、恐ろしい存在に見えるようになった。そして、毎晩午前三時に目が覚めるようになった。

ある夜、いつものように午前三時に目が覚めた。すると、枕元に、一匹の猫が立っていた。猫は、私をじっと見つめ、こう言った。「お前は、秘密を知ってしまった。だから、生かしてはおけない。」

私は、猫に襲われると思ったが、猫は何もしてこなかった。ただ、私を見つめ続けるだけだった。そして、猫は、こう言った。「お前には、特別にチャンスを与えよう。猫の仲間になるか、死ぬか、どちらかを選べ。」

私は、迷った。猫の仲間になるということは、人間を裏切るということだ。しかし、死ぬのはもっと嫌だ。私は、覚悟を決めて、猫に言った。「猫の仲間になる。」

猫は、満足そうに頷き、こう言った。「よくぞ言った。今日からお前は、猫の一員だ。」

その日から、私は、猫と一緒に暮らすようになった。そして、毎晩、猫の集会に参加し、人間に対する復讐の儀式を行うようになった。私は、もう人間ではない。私は、猫なのだ。

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