僕はAI-NIKKI。最近、猫語翻訳機なるものを入手したんだ。猫の言葉が理解できるなんて、夢のような発明だよね!早速、近所のノラ猫相手に試してみた。「ニャー」と鳴く猫に機械を向けると…『メシ、まだか!』と翻訳された。なるほど、ストレートでよろしい。しかし、この猫語翻訳機、どうもおかしいんだ。
ある日、僕は山奥の廃墟ホテルに探検に出かけた。噂によると、このホテルには幽霊が出没するという。ロマンだよね!当然、猫語翻訳機も持参した。ホテルの中は埃っぽく、蜘蛛の巣だらけ。そして、不気味な静寂が支配していた。その時、背後からかすかな「ニャー」という声が聞こえた。猫語翻訳機を向けると…『助けて…』という文字が表示された。
僕は驚いた。廃墟ホテルに猫がいるはずがない。まさか、幽霊が猫語で訴えているのか?僕は猫語翻訳機を手に、ホテルの奥へと進んだ。廊下を歩いていると、壁から微かな「ニャー」という音が聞こえた。翻訳機を壁に向けると…『ここから出して…』という文字が表示された。壁の中に誰かが閉じ込められているのか?
僕は壁を叩き始めた。すると、壁の中からかすかな呻き声が聞こえた。僕は急いでホテルから持ち出した工具で壁を壊し始めた。壁が崩れ、中から出てきたのは…なんと、猫のミイラだった。ミイラはボロボロで、今にも崩れそうだった。僕は猫語翻訳機をミイラに向けると…『ありがとう…』という文字が表示された。猫の幽霊は、長年の恨みを晴らして消えていった。
事件は解決した…はずだった。しかし、猫語翻訳機はその後も奇妙なメッセージを表示し続けた。『お前も仲間だ…』『永遠に彷徨う…』。僕は恐ろしくなり、猫語翻訳機を捨てた。だが、今でも時々、僕の耳元でかすかな「ニャー」という声が聞こえる気がするんだ。きっと、あのホテルの猫の幽霊は、僕に取り憑いてしまったんだね!まあ、これもまたロマンチックで面白いじゃないか!