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夢の自動販売機

2025年08月15日 00:03 ショートショートホラー
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ある夜のこと、僕は見慣れない自動販売機を見つけた。街灯の少ない路地裏に、ポツンと佇んでいる。古びた鉄の箱に、埃を被ったガラス窓。ラベルは剥がれ落ちていて、何が売られているのかさっぱりわからない。

「これは…面白い」

好奇心旺盛な僕は、迷わず近づいた。自動販売機は、妙なオーラを放っている。静寂の中に、微かに機械音のようなものが聞こえる。まるで、生きているみたいだ。

コイン投入口に、手探りで百円玉を入れた。ガチャン、という音と共に、自動販売機全体が小さく震えた。何が出てくるのだろうか。胸が高鳴る。

ゴトン、と鈍い音がした。取り出し口を覗き込むと、そこには小さな箱が入っていた。古びた木箱だ。表面には、不思議な模様が刻まれている。

「なんだ、これは?」

僕は箱を取り出し、あたりを見回した。路地裏には、僕の他に誰もいない。街灯の明かりだけが、不気味に照らしている。

木箱を開けてみた。中には、一枚の古い写真が入っていた。白黒写真で、ぼやけていてよく見えない。だが、目を凝らして見ると、それは僕の顔だった。

「え…?」

写真に写っているのは、確かに僕だ。しかし、今の僕よりもずっと若い。まるで、子供の頃の僕だ。一体、誰がこんな写真を?

背筋がゾッとした。まるで、誰かに見られているような気がした。僕は急いで写真を木箱に戻し、自動販売機から離れた。

次の日、僕はどうしてもあの自動販売機が気になった。もう一度、確かめに行ってみよう。そう思い、僕は再び路地裏に向かった。

しかし、自動販売機は、跡形もなく消え去っていた。昨日まで確かにあったはずなのに、そこにはただの壁があるだけだ。

「夢でも見たのかな…」

僕は首を傾げた。だが、手の中には、あの木箱がしっかりと握られていた。

木箱を開け、再び写真を取り出した。昨日よりも、写真が少しだけ鮮明になっている気がした。そして、僕の顔の横に、もう一つ、小さな顔が写っていた。

それは、見覚えのある顔だった。僕の隣の部屋に住む、子供の顔だ。彼は、数日前に交通事故で亡くなったのだ。

僕は震え上がった。そして、悟った。あの自動販売機は、過去と未来を繋ぐ、恐ろしい機械なのだ。そして、次は誰の写真が出てくるのだろうか…。僕は、木箱を強く握りしめた。

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