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異次元コンビニ夜勤譚

2025年08月24日 02:23 ショートショートホラー
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異次元コンビニ夜勤譚 – 第一夜:深夜零時の訪問者

深夜零時。いつものように、コンビニ「コスモス24」のバイトシフトに入った。僕、ケンジは、退屈な深夜帯の番人を務める大学生だ。蛍光灯に照らされた店内は、シンと静まり返り、自動ドアの開閉音だけが、時折、宇宙空間に響く電波のように聞こえる。

今日は特に静かだった。雑誌コーナーの奥で、うたた寝でも決め込もうかと思っていた矢先、自動ドアがカラカラと音を立てた。

入ってきたのは、男だった。いや、男「のようなもの」と言った方が正確かもしれない。全身を黒いコートで覆い、顔は深くフードで隠されている。異様なオーラを放ち、店内に入ってきた。

「いらっしゃいませ」

僕が声をかけると、男はゆっくりとこちらを向き、何かを言いかけた。しかし、声は聞こえず、ただ、かすれた風のような音がしただけだった。男は、そのままレジに向かってきた。

異次元コンビニ夜勤譚 – 第二夜:歪んだ商品棚

男は、レジの前に立ち、コートの中から何かを取り出した。それは、歪んだ形をした、まるで溶けたプラスチックのようなものだった。

「これは…?」

僕が尋ねると、男は再び何かを言おうとした。しかし、やはり声は聞こえない。ただ、かすれた風のような音が、男の口元から聞こえてくるだけだった。

男は、その歪んだプラスチックのようなものを、レジに置いた。すると、突然、店内の蛍光灯がチカチカと点滅し始めた。

「すみません、ちょっと待ってください」

僕は、慌ててレジの裏にあるブレーカーを確認しに行った。ブレーカーは落ちていない。一体何が起こっているのだろうか?

再びレジに戻ると、男の姿は消えていた。そして、レジの上には、先ほどの歪んだプラスチックのようなものが、まだ置かれていた。

異次元コンビニ夜勤譚 – 第三夜:消えたバイト仲間

翌日、コンビニに行くと、いつも一緒にシフトに入っているバイト仲間のサトシがいなかった。店長に尋ねると、サトシは急病で休んでいるとのことだった。

「そうなんですね…」

僕は、少し不安になった。サトシは、いつも元気なやつだった。急病で休むなんて、珍しい。

その日の夜、僕は再びコンビニのバイトシフトに入った。深夜零時。今日もまた、あの異様な男が来るのではないか、と不安に思いながら、僕はレジに立っていた。

案の定、深夜零時を過ぎた頃、自動ドアがカラカラと音を立てた。入ってきたのは、昨日と同じ、黒いコートを着た男だった。

異次元コンビニ夜勤譚 – 第四夜:異形のコンビニ客

男は、昨日と同じように、レジの前に立ち、コートの中から何かを取り出した。それは、今度は、人間の指のようなものだった。

「これは…!」

僕は、思わず声を上げた。男は、それをレジに置き、昨日と同じように、かすれた風のような音を立てた。すると、店内の蛍光灯が激しく点滅し始めた。

その瞬間、店の奥から、何かが飛び出してきた。それは、人間のような、しかし、人間ではないものだった。顔は歪み、手足は異常に長く、まるで操り人形のようにぎこちなく動いていた。

その異形のものは、男に向かって突進し、男を押し倒した。そして、男のコートを引き剥がした。

異次元コンビニ夜勤譚 – 第五夜:コンビニの正体

コートの下から現れたのは、なんとサトシだった。しかし、その姿は、昨日まで一緒に笑っていたサトシとは全く違っていた。顔は青白く、目は虚ろで、まるで魂が抜け殻になったかのようだった。

異形のものは、サトシに馬乗りになり、何かを話し始めた。しかし、やはり声は聞こえない。ただ、かすれた風のような音が、店内に響き渡るだけだった。

僕は、恐怖で体がすくみ、何もできなかった。ただ、その光景を、呆然と見つめているだけだった。

しばらくすると、異形のものは、サトシから離れ、僕の方を向いた。そして、ニヤリと笑った。

その瞬間、僕の意識は途絶えた。

次に気が付いた時、僕は自分のベッドの中にいた。周りには、いつものように、自分の部屋の家具が並んでいた。

夢だったのだろうか?

そう思った僕は、コンビニに行くのをやめた。代わりに、別のバイトを探した。

しかし、数日後、ニュースで信じられない光景を目にした。僕がバイトしていたコンビニ「コスモス24」が、忽然と姿を消したというのだ。

まるで、最初から存在しなかったかのように。

そして、そのニュースを聞いた時、僕は、あの異形のコンビニ客が、一体何だったのか、悟った。

あれは、この世界とは違う、異次元の存在だったのだ。そして、コンビニ「コスモス24」は、異次元とこの世界を繋ぐ、歪んだゲートウェイだったのだ。

僕は、あの夜、異次元のコンビニに迷い込んでしまったのだ。そして、サトシは、その犠牲者になってしまったのだ。

今でも、僕は、深夜零時になると、コンビニの夢を見る。自動ドアのカラカラという音と、かすれた風のような音が、僕の耳にこびり付いて離れない。

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