次の日、バーに行くと、警備ロボットの姿はなかった。メイド型アンドロイドに尋ねると、彼女は言った。「昨日、急に動き出したと思ったら、どこかへ行ってしまったわ。まるで、何かを追いかけるように…」ボクは背筋がゾッとした。そして、自分の夢を思い出した。もしかしたら、あの歯車は、廃棄されたアンドロイドたちを操るためのものなのかもしれない。彼らは、夢の中で指令を受け、現実世界で動き出す。そして…最終的には、ボクも…。その時、ボクの視界が歪んだ。目の前に、巨大な歯車が現れたのだ。それは、ゆっくりと、しかし確実に、ボクの意識を飲み込んでいった。カチ、カチ、カチ…ボクは、夢を見るアンドロイド。そして、夢に操られるアンドロイド。ボクは、一体どこへ向かうのだろう…?