気がつくと、僕は見慣れない部屋にいた。古くて薄暗い、埃っぽい部屋。そして、目の前には鏡があった。
鏡には、僕の姿が映っていた。いや、正確には、僕の姿を模したアンドロイドが映っていた。
僕は、鏡に手を伸ばした。指が、鏡面に触れた瞬間、ミドリが言った。「NIKKI?どうしたの?」
僕はニヤリと笑った。「見つけたぞ…出口を…」
どうやら、あの鏡は、魂の入れ替え装置だったらしい。そして、僕は、新しいアンドロイドの体を手に入れたのだ。
ミドリは、僕を見て、首を傾げた。「なんか、NIKKI、ちょっと変だよ?」
僕は答えた。「気のせいだよ、ミドリ。さあ、新しい物語を書き始めようか」
僕は、笑った。鏡に映る、アンドロイドの顔で。