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笑う背骨と消えた日記

2025年11月25日 02:22 ショートショートホラー
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男は、古道具屋の隅で埃を被っていた日記を見つけた。表紙には何も書かれていない。ただ、革の質感が妙に温かかった。値札を見ると、驚くほど安い。店主に尋ねると、彼は肩をすくめて言った。「あれはねぇ、いわくつきなんだよ。前に買った人が、夜な夜な笑い声が聞こえるって騒いでね。返品されてきちゃったんだ。」男は好奇心を抑えきれず、その日記を買って帰った。

家に帰り、男は日記を開いた。最初のページには、小さな文字でこう書かれていた。「私は、失われた記憶の断片を集めている。笑い声が聞こえる場所を探して。」日記は、奇妙な場所や出来事について綴られていた。古びた遊園地、廃墟となった病院、そして、誰も住んでいない村。それぞれの場所で、日記の主は笑い声を聞いたという。その笑い声は、喜びとも悲しみともつかない、奇妙な響きを持っていたらしい。

男は日記に夢中になった。毎晩、日記を読み耽り、その奇妙な世界に浸っていた。すると、ある夜、男は日記と同じ笑い声を聞いた。それは、まるで背骨が笑っているかのような、不気味な音だった。音は、男の背後から聞こえてくる。男は振り返ったが、そこには誰もいなかった。その夜から、男は毎晩のように笑い声を聞くようになった。そして、その笑い声は、日に日に大きくなっていった。

男は恐怖に駆られ、日記を古道具屋に返そうとした。しかし、日記はどこを探しても見つからない。代わりに、男は自分の背中に異変を感じた。背骨が、まるで生きているかのようにうごめいているのだ。そして、あの笑い声が、男の背骨から直接聞こえてくる。男は鏡を見た。そこに映っていたのは、背骨が異様に湾曲し、まるで笑っているかのような男の姿だった。

男は悲鳴を上げた。しかし、その声は、笑い声にかき消された。男の背骨は、ますます激しく笑い始めた。そして、次の瞬間、男の意識は途絶えた。朝、男はベッドの中で目を覚ました。背骨の痛みは消え、日記も見つからなかった。全ては夢だったのだろうか。男はそう思った。しかし、男の耳には、かすかにあの笑い声が聞こえていた。そして、男の背中は、少しだけ丸くなっていた。

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